陽だまりの健康コラム

熱中症にならないために

〇熱中症とは〇

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
屋外だけでなく室内で何もしていないときでも発症し、
救急搬送されたり場合によっては死亡することもあります。(厚生労働省HPより)
気象庁のデータによると、2022年7月の我孫子市平均気温は26.4℃。2012年7月は24.7℃です。
温暖化の影響は無視できないものとなっており、「昔はクーラーをつけなくても平気だった」という考えは危険です。
しかし、正しい知識があれば未然に防ぐことができますし、正しい応急処置を行うことで重症化を防ぐこともできます。

〇熱中症の症状〇

初期症状にめまい、立ち眩み、生あくび、大量発汗、筋肉痛やこむら返りなどがあります。
ここまででしたら、涼しい場所で休み症状が改善する場合は様子を見て問題ありません。
続いて頭痛、嘔吐、倦怠感、集中力や判断力の低下がみられます。
この段階になると医療機関での診療が必要となります。
さらに悪化すると意識状態が悪くなったり痙攣発作がみられる場合があり、命の危険があります。
速やかな救急搬送が必要です。

〇防ぐために〇

基本的なことですが、暑さを避けこまめな水分補給が必要です。
室内では扇風機やエアコンを利用して温度調節をしてください。
天気の良い日は日中の外出を避け、出かける場合は日傘や帽子の着用をしてください。

職場での対策を行う場合は暑さ指数(WBGT値)を測定しましょう。
(*暑さ指数とは 環境省暑さ指数(WBST指数)について環境省熱中症予防情報サイト参照)
WBGT値が28℃を超える場合は厳重警戒が必要ですので、作業時間の短縮や休憩時間の延長も検討してください。
水分は、喉が渇いていなくても「1時間おきにコップ1杯(200ml)飲む」など決めておきましょう。
基本は水か麦茶でよいですが、大量発汗がある場合は塩分を含んだ経口補水液が望ましいです。
緑茶やコーヒーなどカフェインを含んだものは利尿作用があるので避けてください。

こんな人は特に危険!

  • 子供/高齢者の方
  • 基礎疾患のある方
  • 睡眠不足や二日酔いなどで体調不良の方


〇熱中症を疑ったら〇

ポイントは3つ。

  1. 涼しい場所へ移動すること
  2. 体を冷やすこと
  3. 水分補給をすること

です。

自分で水が飲めない、意識がない、動けない場合は迷わず救急車を呼びましょう。
救急車を待っている間も体を冷やすことで重症化を防ぐことができます。
服を脱がせて体に直接水をかけたり、氷のうで首や脇の下、太ももの付け根などを冷やしましょう。